2022/1/25
日本看護協会では、2020年度「ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」結果を発表した。
求人の状況は、求人数156,263人に対して、求職者数76,244人、求人倍率2.05倍で、2016年以降、求人倍率2.3倍強で推移していたが、2020年度は例年より減少した。
求人倍率が最も高かったのは、例年と変わらず、「訪問看護ステーション」で3.26倍であった。ナースセンターに登録している求人施設は3,552事業所で、その求人数の合計は15,596人。1事業所あたりおよそ4.4人という高い数値となっている。一方、求職者数は2018年度以降減少傾向にある。
2020年度の特徴として、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響が要因として考えられる数値の変化があった。例えば、「都道府県・保健所」「市区町村・保健センター」の求人数と求職者数がともに大きく増加した。「都道府県・保健所」の求人数は、2019年度の847人に対し、2020年度では2,691人と約3倍に増え、「市区町村・保健センター」でも770人以上増えている。求職者数も、「都道府県・保健所」「市区町村・保健センター」ともに前年度と比較すると1,000人前後、数字を伸ばした。
また、直近5年間で減少傾向にあった「30~34歳」から「45~49歳」が大きく増加した。具体的には、「30~34歳」では2019年度では6,901人であったが、2020年度では8,044人であった。「40~44歳」と「45~49歳」も2019年度と比較し、1,000人以上増加した。
新型コロナウイルス感染症の拡大で全国的に看護師不足が深刻化したが、コロナ禍を機に多くの看護師が復職したことが示唆される結果となった。
詳しくは、下記の日本看護協会Webサイト参照
2020年度 「ナースセンター登録データに基づく看護職の 求職・求人・就職に関する分析」 結果
https://www.nurse.or.jp/up_pdf/20211119110709_f.pdf
すべての結果を収載した全文
「2020(令和2)年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書」
https://www.nurse-center.net/nccs/scontents/sm01/SM010801_2_2020.html?20211102090000
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