2022/3/3
日本訪問看護財団は、2021年7月に訪問看護師による自宅療養者へのフォローアップに活用できる「新型コロナウイルス感染症 自宅療養者への訪問看護師による対応マニュアル(第1版)」を作成した。その後、第2版が9月に作成されたが、このたび第6波に備えた見直しが行われ2022年1月に「新版」が発行された。
マニュアルの構成は、「Ⅰ.事前の体制整備」、「Ⅱ.初回訪問までの準備」、「Ⅲ.訪問」、「Ⅳ.隔離解除又は入院」とここまでは第1版と同様だが、最後に「Ⅴ.家族支援(特に家族に妊婦がいる場合)」が新しく追加された。あくまでも災害級の医療危機状況における参考にするためのものと前置きされているが、自宅療養者の家族で濃厚接触者等になった妊婦に対して、家族支援としてかかわる場合に必要な一般知識と、家族支援の一環としての訪問時の情報収集のポイントがまとめられている。
また、前版のマニュアルと構成は大きく変わらないものの、新版では冒頭に「自宅療養者のための訪問看護(急性期ダイジェスト版)」が入り、訪問看護の全体像と各フェーズの要点を概観できる資料が加わった。また、「Ⅱ.初回訪問までの準備」に急変対応の項目が増え、「Ⅲ.訪問」では訪問看護師が手持ちで活用できるリーフレットなどが加わり、内容面での充実がはかられている。前版以上に、保健師や医師とともに自宅療養者への対応にあたる訪問看護師にとって有用なマニュアルとなって生まれ変わった印象だ。
なお、本マニュアルは現在日本訪問看護財団のホームページに掲載されているが、今後、冊子化され全国の訪問看護ステーションへの無料配布が企画されている。
詳しくは、下記の日本訪問看護財団Webサイト参照
「新版 新型コロナウイルス感染症自宅療養者への訪問看護師による対応マニュアル(2022年1月29日発行)」
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