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2018/5/16

ストーマケアでの皮膚・排泄ケア認定看護師の重要性がますます高まる

専門性の高い看護師が他の医療機関、あるいは訪問看護師と一緒に訪問看護を行った場合に算定できる「在宅患者訪問看護・指導料」及び「同一建物居住者訪問看護・指導料」は平成24年度診療報酬改定で新設された。今回の改定では、ストーマケアにおいて専門性の高い看護師との同行訪問という新たな規定が設けられた。

これは、在宅で療養を行っている以下のような患者で通院が困難な者に対して、該当する専門性の高い看護師が、診療に基づく訪問看護計画によって、看護、または療養上必要な指導を行った場合に算定できるというものである。他の保険医療機関の看護師もしくは准看護師、あるいは、訪問看護ステーションの看護師もしくは准看護師と共同して同一日に行った場合に、当該患者1人について、それぞれ月1回に限って算定できるというものだ(表1)。その対象患者と専門性の高い看護師を表2にまとめた。

表1 専門性の高い看護師の同行訪問の評価

<告示>
平成30年3月5日厚生労働省告示第43号「診療報酬の算定方法の一部を改正する件」

C005 在宅患者訪問看護・指導料(1日につき)

  1. 1保健師、助産師又は看護師(3の場合を除く。)による場合
    イ 週3日目まで 580点
    ロ 週4日目以降 680点
  2. 2准看護師による場合
    イ 週3日目まで 530点
    ロ 週4日目以降 630点
  3. 3悪性腫瘍の患者に対する緩和ケア、褥瘡ケア又は人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護師による場合 1,285点

注2 3については、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関が、在宅で療養を行っている悪性腫瘍の鎮痛療法若しくは化学療法を行っている患者、真皮を越える褥瘡の状態にある患者(区分番号C013に掲げる在宅患者訪問褥瘡管理指導料を算定する場合にあっては真皮までの状態の患者)又は人工肛門若しくは人工膀胱を造設している者で管理が困難な患者(いずれも同一建物居住者を除く。)であって通院が困難なものに対して、診療に基づく訪問看護計画により、緩和ケア、褥瘡ケア又は人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護師を訪問させて、他の保険医療機関の看護師若しくは准看護師又は訪問看護ステーションの看護師若しくは准看護師と共同して同一日に看護又は療養上必要な指導を行った場合に、当該患者1人について、それぞれ月1回に限り算定する。

表2 対象患者および専門性の高い看護師

対象患者 専門性の高い看護師
  • 悪性腫瘍の鎮痛療法若しくは化学療法を行っている患者

緩和ケアに係る専門の研修を受けた看護師

  • 真皮を越える褥瘡の状態にある患者(区分番号C013に掲げる在宅患者訪問褥瘡管理指導料を算定する場合にあっては真皮までの状態の患者)

褥瘡ケアに係る専門の研修を受けた看護師

  • 人工肛門若しくは人工膀胱を造設している者で管理が困難な患者

人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護師

新しく加わった「人工肛門若しくは人工膀胱を造設している者で管理が困難な患者」における専門性に高い看護師とは、「人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護師」とされている。疑義解釈では、現時点では日本看護協会の認定看護師教育課程「皮膚・排泄ケア」を履修した皮膚・排泄ケア認定看護師のこととされた。

また、疑義解釈により、算定対象となる患者における、「人工肛門又は人工膀胱周囲の皮膚にびらん等の皮膚障害が継続又は反復して生じている状態」とは、ABCD-Stoma(ストーマ周囲皮膚障害の重症度評価スケール)において、A(近接部)、B(皮膚保護剤部)、C(皮膚保護剤外部)の3つの部位のうち1部位でもびらん、水疱・膿疱又は潰瘍・組織増大の状態が1 週間以上継続している、もしくは1か月以内に反復して生じている状態とされた。

日本創傷・オストミー・失禁管理学会が作成した「ABCD-Stoma」が評価ツールとして公的に認められたことになる。専門職の学会の活動の大きな成果の1つだろう。

詳しくは、下記の厚生労働省Webサイト参照
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411.html

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