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2020年5月公開
Part3 COPD患者さんの呼吸リハビリテーションはどのように進めていったらよいでしょうか?
1.呼吸リハビリテーションの考え方
佐野裕子
順天堂大学 医療看護学部
大学院 医療看護学研究科 臨床病態学分野
准教授/理学療法士
呼吸リハビリテーションのステートメントでは、「呼吸リハビリテーションとは、呼吸器に関連した病気を持つ患者が、可能な限り疾患の進行を予防あるいは健康状態を回復・維持するため、医療者と協働的なパートナーシップのもとに疾患を自身で管理して、自立できるよう生涯にわたり継続して支援していくための個別化された包括的介入である。」1と定義づけられました。この定義には2つの重要なキーワードがあると思います。
1つは、疾患の進行を「予防」するという考え方です。従来の呼吸リハビリテーション開始のタイミングは、増悪入院をして急性期よりベッドサイドで開始するケースや、在宅酸素療法が開始されると同時に始めることが多かったように思います。つまり、患者さんの状態が悪くなってから開始することになります。それでは予防にはならず、むしろ後手になってしまいます。1年に3回以上の増悪を繰り返すCOPDは非常に生存率が低いことが報告されています2。何度も繰り返す増悪は、生命予後にも影響を与えることになります。
私たちが担当させていただいている、80歳代のCOPDの男性は、リハビリテーション外来受診前は1年に3回の増悪入院をされていました。しかし、
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