～特集～
ストーマ保有者が、今本当に困っていること

2022年1月公開

『エキスパートナース』編集部

目次: そもそもどんな内容のアンケート調査を行った？; ストーマ管理で困っているのは「ストーマ袋がふくらむ」と「におい」の問題; 「装具代」の“負担感”は、必ずしも“負担額”と相関していない; 日常生活上で困ったことのトップはずっと「温泉に行けなくなった」; 困ったときに相談する専門職として、すべてのジャンルでWOCナースが一番; ストーマ装具は単品系が7割。消化管ストーマでは6～7割の人が変更している; 将来的に自分自身でストーマ管理ができなくなるのではという不安; 2回の実態調査を比較して思うこと

SIUP（Stoma Image Up Project：ストーマ・イメージアップ・プロジェクト）は、ストーマ保有者（オストメイト）にかかわるET/WOCナース7名の有志がつくったNPO法人です。その活動目的は、一般社会・家族・医療従事者にストーマが正しく認知されることを啓発することです。

SIUPでは、第1回目として2011年にストーマ保有者の困った経験の実態調査を行い、2015年に「あなたに知ってほしいストーマとともに生きること」という報告書をまとめました。そして2017年（～2018年）に第2回目の調査を行い、今回「ストーマ保有者の困った経験の実態調査2020」をまとめました。いずれもストーマをもって生活する上で実際に直面する問題や課題をアンケート方式でまとめたもので、オストメイトの本音をうかがい知ることができます。

オストメイトの方々が直面している社会的問題を解決するための貴重な情報を共有するために、2つの報告書を比較しながら、SIUPのメンバーにお話し合いいただきました。
お話し合いいただいたのは以下のET/WOCナースの方々です。
土田敏恵さん、渡邉光子さん、松原康美さん、片岡ひとみさん、三富陽子さん、酒井透江さん、安藤嘉子さん。