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2020/7/7

外出自粛による高齢者のフレイル対策のための「在宅活動ガイド」が発刊

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出控えによる高齢者のフレイルの進行が懸念されている。こうした状況のなか、国立長寿医療研究センターでは、高齢者の心身機能の低下を防ぎ、安全で適切な活動を支援するため、「国立長寿医療研究センター 在宅活動ガイド 2020 一般高齢者向け基本運動・活動編」(以下、在宅活動ガイド2020)をホームページ上で公開した。

「在宅活動ガイド2020」では、自宅で実践できるようなストレッチや筋トレの方法、嚥下体操、栄養のとり方などがわかりやすく示されている。また、これらの運動や活動は、目的別に複数のメニューがまとまったパックになっており、フローチャート(HEPOPフローチャート)によって、個人のそのときの状態にあったもので、かつ必要なものを選べるようになっている。

フローチャートは、最初に「以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思う」「6か月間で2~3kg以上の体重減少がある」「最近もの忘れが気になる」の3つの質問に「はい」か「いいえ」で答え、矢印の流れに沿って、①バランス向上パック、②体力向上パック、③摂食嚥下改善パック、④栄養改善パック、⑤不活発予防パック、⑥コグニパックの6つから自分にあったものを判別する。最初の質問に複数該当すれば、複数のパックが選択される場合もある。
この運動・活動パックの判別は、1ヶ月に1回程度、または心身の状態が変化したときに行う。

運動・活動パックを実施する際は、「在宅活動ガイド2020」に示されている感染予防や健康状態を考慮した「利用時の注意点と利用方法」や「運動強度」などを確認してほしいとされている。特に、身体を動かす場合には、心身の状態に合わせて「楽である~ややきつい」といった無理のない範囲内での実施が推奨されており、時間は連続して20分以上、最大1時間程度が目安とされている。また、それぞれのパックで用意されているメニューは、できそうなものから開始してよく、完璧さや完成度にこだわる必要もないという。

緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルスによる新たな感染を防止するため、引き続き都道府県レベルで警戒が呼びかけられている。今後も自宅で過ごす時間が増えることが予想されるが、この「在宅活動ガイド2020」を活用し、日常生活に適度な運動、バランスのよい食事、認知課題などを取り入れ、心身の健康維持に役立てたい。

詳しくは、下記の国立長寿医療研究センターWebサイト参照

「国立長寿医療研究センター 在宅活動ガイド 2020 一般高齢者向け基本運動・活動編」

https://www.ncgg.go.jp/hospital/guide/index.html

【関連ページ】

●筋力低下に対する運動療法

https://www.almediaweb.jp/motorsystem/exercise-therapy/

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