2021/3/3
訪問看護・訪問介護に従事する専門職に対しても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するさまざまな情報が出されている。「COVID-19在宅医療・介護現場支援プロジェクト」は、在宅医療・介護の現場におけるCOVID-19の感染対策を一歩でも進めるべく、在宅医療・介護の現場等で働く専門職有志により作成されたウエブサイトで、タイムリーで実践的な情報が多く、大いに役立ちそうだ。
「COVID-19在宅医療・介護現場支援プロジェクト」のサイトのコンテンツの1つ「在宅医療・介護現場への感染対策支援」は、「訪問看護事業所向け対応ガイド」「介助場面での飛沫の見える化(動画)」「地域単位の資材・情報等供給支援」「従事者・市民向け資料」などの項目に分かれている。他の団体やグループによって有用な資料が作成されている場合は、出典を明記してリンクを貼って活用できるようになっており、キュレーションサイトとしても信頼できる。
項目の中の「従事者・市民向け資料」は、在宅医療・介護の現場でよく行われるケア等について、新型コロナウイルスの感染予防を踏まえた手順を、イラストを使ったパンフレットや動画の形で順次掲載している。以下のようなコンテンツがある。
1.訪問看護職員向け
1−1.場面別
・在宅療養者が新型コロナウイルスの感染者・濃厚接触者となったかもしれない…という一報を受けたらすぐに対応すべきこと
2.訪問介護職員向け
2−1.訪問時の流れ全体
・利用者宅にウイルスをもちこまない
・利用者宅との間でウイルスをやりとりしない
・従事者がウイルスをもちださない
2−2.場面別
・アルコールによる手指消毒
・手洗い
3.市民向け
・感染疑いで自宅待機を指示されたら
「訪問看護職員向け」の1−1.場面別「在宅療養者が新型コロナウイルスの感染者・濃厚接触者となったかもしれない…という一報を受けたらすぐに対応すべきこと」では、担当している利用者が感染者・濃厚接触者となった可能性のある場面での対応について、おさえておいたほうが良いポイントを、以下のように3つに絞ってまとめている。主な対象は、訪問看護師とケアマネジャーだ。
1.検査結果が出ていなくても、感染しているという前提で
●できるかぎり直接の接触を回避(感染・濃厚接触直後は特に)
●訪問せざるを得ない場合は適切に感染防護具を装着
2.ケアプランの必要最小化を
3.特別訪問看護指示書の交付を受けるなどして隔離期間の生活を支える
詳しくは、下記のCOVID-19在宅医療・介護現場支援プロジェクトWebサイト参照
【関連ページ】
●COVID-19対応も基本は同じ!高齢者施設での感染対策の実際
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