2021/6/2
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延はとどまるところを知らず、感染者を受け入れている病院や、入院調整の間やむを得ず施設内で感染者対応を続けざるを得ない施設が増えている。平時からの業務に加えてCOVID-19への感染対策が求められることから、病院・施設で働く従事者の業務増大が続いている。安全で円滑な業務推進のためには、看護補助者や介護者、清掃業者といった医療専門職以外の方々によるサポートが欠かせない。
業務にあたっては、従事する本人の安全を守ることと、施設内での感染の広がりを防止すること、この2点を両立する必要がある。そのためには、まず感染対策について正しく知ることが重要である。
医師や看護師といった医療専門職は基礎教育の段階から基本的な感染対策について学んできているが、その業務をサポートしてくれている医療専門職以外の方の背景はさまざまであり、感染対策の基本や、守るべきポイントがなかなか伝わりづらいという声も上がっている。
この度、日本環境感染学会では、看護補助者や医療専門職以外の方に向けて、「医療施設内での新型コロナウイルス感染症対応」の動画を公開した。
動画は二部構成となっており、前半では標準予防策やゾーニングといった感染に関する基本的知識についての講義、および手指衛生や防護具の着脱方法を解説映像の形で紹介している。
後半では、病棟で勤務する補助者の1日の例を再現し、清掃やシーツ交換、ごみ捨てなどについて具体的なチェックポイントを挙げながら紹介している。
動画に加えて印刷用のテキストも準備されており、合わせて視聴することで感染対策を具体的に学び、イメージすることができる。
感染対策について教育を行う際は、ただやり方を伝えるだけではなく、その理由も含めて理解してもらうことで、適切な行動へとつながる。病院や施設で働くすべての人が、安全に、そして必要以上にウイルスを恐れることなく安心して業務に当たれるよう、ぜひご活用いただきたい。
詳しくは、下記の日本環境感染学会Webサイト参照
看護補助者、医療専門職以外の方に向けて「医療施設内での新型コロナウイルス感染症対応(動画)」公開のお知らせ.
http://www.kankyokansen.org/modules/news/index.php?content_id=393
【関連ページ】
●COVID-19対応も基本は同じ! 高齢者施設での感染対策の実際
https://www.almediaweb.jp/infection/infection-001/index.html
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