2025/5/27
2025年4月8日、東京都健康長寿医療センターは、全国訪問看護事業協会の協力のもと、独居で生活する認知症高齢者の支援に特化した訪問看護ガイド「独居認知症高齢者の自立生活を支える訪問看護の実践ガイド」を発行した。
わが国では、独居認知症高齢者が増加傾向にあり、今後さらに増えることが予想されている。そうしたなか、訪問看護師には認知症ケアの確かな知識と技術をもって、利用者の生活を支えることが求められている。
本ガイドでは、「本人中心のケア(パーソンセンタード・ケア)」と「多職種協働」による支援アプローチを基盤とした、現場での実践を後押しする18項目のチェックリストが提示されている。これらは4つの支援ステップに分かれており、段階的に取り組むことで、利用者の適切な支援につなげられる構成となっている。
また、チェックリストの各項目では、訪問看護の現場でよくある事例を通じて、その項目の重要性が理解できるだけでなく、実践のためのヒントや潜在するリスク・課題についても解説されていることが特徴だ。日々利用者と真摯に向き合い、独居認知症高齢者に対する支援に深い知見をもつ訪問看護師たちの貴重な経験をもとにまとめられた必読のガイドである。
本ガイドは、東京都健康長寿医療センターおよび全国訪問看護事業協会のウェブサイトより、無料でダウンロード可能。訪問看護師のみならず、地域で認知症ケアに関わる他職種にとっても、現場で役立つ実践的な資料としての期待が高まる。
ガイドのダウンロードはこちらから
▼東京都健康長寿医療センターWebサイト
<刊行物>独居認知症高齢者の自立生活を支える訪問看護の実践ガイド
▼全国訪問看護事業協会
https://www.zenhokan.or.jp/new/new2581/
【関連ページ】
●「認知症患者への具体的看護ケアの実際」
https://www.almediaweb.jp/dementia-top/dementia-002/
●「BPSDがみられる認知症の方への具体的なかかわり方—ケアシーンから学ぶ」(動画)
https://dearcare.almediaweb.jp/home/cat11/theme004/index.html
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