ナースが知っておきたい
栄養の基本と
栄養サポートの進め方

著・若草第一病院 院長 山中英治

2019年1月公開

目次

Part1 栄養の基礎

全文公開

1. 栄養素の基礎知識

栄養素には、いわゆる三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)と、ビタミン、ミネラルなどがあります。

1)糖質

糖質は炭素(C)、水素(H)、酸素(O)でできていて、炭水化物に多く含まれる基本的なエネルギー源です。糖質と食物繊維を総称して炭水化物と呼んでいます。

Part2 栄養アセスメント

会員限定

1. 栄養不良のスクリーニング

栄養不良状態にあると、傷病は治りにくく、感染症などの合併症も起こりやすくなり、術後の回復も遅延します。栄養不良はすべての疾患の予後を不良にするため、早期発見が必要です。
そのためにも、スクリーニングが重要です。

Part3 経腸栄養

一部会員限定

1. 経腸栄養剤の種類と適応

経腸栄養剤を主に窒素源の構成成分で分類すると、半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤があります。 半消化態栄養剤は窒素源がタンパク質、消化態栄養剤はペプチド、成分栄養剤はアミノ酸です。

Part4 静脈栄養

会員限定

1. 末梢静脈栄養

末梢静脈からも三大栄養素をはじめ各種栄養素を投与することは可能ですが、高カロリー輸液はできません。 そのため、消化管が使えない状況が2週間以内である際に適応となります。 救急外来などで腎機能が不明の際は、カリウムを含まない生理食塩水と5%ブドウ糖液を均等に混ぜた組成の、いわゆる開始液の1号輸液が使われます。

Part5 疾患別栄養療法

一部会員限定

1. 糖尿病

肥満のメタボリックシンドロームの人が増えて、2型糖尿病患者も増えています。
糖尿病の自覚症状や受診歴のない耐糖能異常の人も多いです。手術などの侵襲が加わると、ステロイドなどの血糖を上げるホルモンの分泌が増えるので、高血糖になります。
そのため、糖尿病の既往歴がなくても、肥満患者の術後は血糖値に注意が必要です。

閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる