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ナースが知っておきたい 栄養の基本と栄養サポートの進め方

著・若草第一病院 院長 山中英治

2019年1月公開

Part5 疾患別栄養療法

1.糖尿病

糖尿病の参照画像

肥満のメタボリックシンドロームの人が増えて、2型糖尿病患者も増えています。糖尿病の自覚症状や受診歴のない耐糖能異常の人も多いです。手術などの侵襲が加わると、ステロイドなどの血糖を上げるホルモンの分泌が増えるので、高血糖になります。そのため、糖尿病の既往歴がなくても、肥満患者の術後は血糖値に注意が必要です。

糖尿病患者の侵襲期は、頻回に血糖値を測定して、インスリンで血糖値を100~150mg/dL程度に調節します。高血糖より低血糖のほうが危険ですが、高血糖もよくないので、術後でも250mg/dL以下にはするようにします。侵襲期を過ぎると自然に血糖値も下がってきますので、特にインスリンを使っている場合には低血糖にも注意をします。
急に高カロリー輸液を行うと高血糖になりやすいので、徐々に投与カロリーを上げて、中止する際も徐々にカロリーを下げます。経腸栄養では血糖値を上げにくい組成の栄養剤も市販されています。

糖尿病患者の食事療法とインスリンでの血糖コントロールには、スライディングスケールよりもカーボカウント(食前のインスリン投与量を、食事中の炭水化物量に応じて調整する)のほうが血糖値の変動が少ないので、管理栄養士と看護師が協力してカーボカウントでコントロールするようにします。

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