4.非監視型off-HDエクササイズ(透析時以外の運動療法)~ホームエクササイズ~
1.ホームエクササイズの注意点
1セルフマネジメント
ホームエクササイズは、on-HDエクササイズや監視型off-HDエクササイズで学んだ運動療法の知識を活かして、セルフマネジメントする実践の場と言えます。ここに至るまでに、これまでの内容をしっかり理解してもらわないといけません。特に、運動強度やフォームについては誰も注意してくれないと覚悟し、ホームエクササイズデビュー前に繰り返し確認して、身につけてもらうのが安全です。また、日ごろから自覚症状(特に循環器症状)の有無・体温・血圧・脈拍・不整脈の有無・体重などをチェックし、記録するよう指導しましょう。
2運動前の自己チェック
運動前には、自覚症状や理学的所見をチェックするよう指導しましょう。胸痛・胸部不快感や動悸・息切れなどの循環器症状があるときには運動を休止してもらうようにします。また、体温が「37.0℃以上」、血圧や脈拍が「普段より高い・不整がある」、体重が「ドライウェイトからの体重差が最大除水量を超えている」場合は、運動を止めたほうがよいと考えられます。逆に、運動が体重コントロールをはじめ、自己管理を厳密にするよい機会になればと思われます。また、睡眠不足や風邪気味・お腹の調子が悪いときにも、無理をせずに運動を休止するように指導しましょう。運動する時間帯は、早朝空腹時や朝の服薬前は避け、食後1~2時間経ってから行うのがよいでしょう。
3運動中止の条件
運動を始めてから胸痛・胸部不快感や動悸・息切れなどの循環器症状が出たとき、