2024年12月公開
3.錐体外路症状(すいたいがいろしょうじょう)
1.錐体外路症状の基本知識
錐体外路症状とは、脳の錐体外路の障害による運動障害を指します。錐体外路は大脳基底核や小脳を含む神経回路で、運動の調整や協調、姿勢の維持に関与します。ここに異常が生じると、筋緊張の異常や不随意運動、バランスの障害などが出現します。
錐体外路症状をきたす代表的な疾患はパーキンソン病です。薬剤の副作用による錐体外路症状≒「薬剤性パーキンソニズム」1と考えればよいでしょう。具体的な症状について説明していきます。
- 振戦
-
手や指先が規則的に震えることです。パーキンソン病の振戦は「安静時に片側性」に出現することが多いのに対して、薬剤性パーキンソニズムの振戦は「動作時に両側性」に出現することが多いとされます2。
- 固縮
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筋肉の緊張が高まることで、関節の動きが制限される状態を指します。他動的に手足を動かそうとするときに強い抵抗を感じることがあります。
- 動作緩慢
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全体的な動作が遅くなります。動き始めに時間がかかる、表情が乏しく無表情になるなどがあります。
- 姿勢反射障害
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バランスを維持するための反射が障害され転倒しやすくなります。
- ジスキネジア
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特に口唇や顔面、四肢に生じる不随意運動です。
- アカシジア
-
座ってじっとしていられず、常に動いていなければならない衝動が特徴です。足のムズムズ感も生じます。
- ジストニア
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持続的な筋収縮により体がねじれるような運動や異常姿勢が生じます。
2.錐体外路症状を引き起こす代表的な薬剤3
錐体外路症状は主に、
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