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2020/9/9

酸化マグネシウム製剤による高マグネシウム血症発症への注意喚起

酸化マグネシウム製剤は便秘薬や制酸薬として広く使われている。近年、便秘薬は機序や種類も豊富になり、さまざまな選択肢ができているが、依然として酸化マグネシウム製剤の利用は多く、年間推計使用者数は約4,500万人にも上ると言われている。酸化マグネシウム製剤による高マグネシウム血症の発症は、以前から警告されてきており、医薬品医療機器総合機構(PMDA)では2015年に注意喚起を行っている。今回新たに、同製剤の製造販売会社による、「酸化マグネシウム製剤適正使用のお願い」をPMDAの公式サイトに掲載し、高マグネシウム血症の発症予防および早期発見に向けて、高リスク例や症状の特徴を挙げて注意喚起を行った。

酸化マグネシウム製剤においては、その使用との因果関係が否定できない高マグネシウム血症例が報告されたことを受けて、2008年に添付文書の使用上の注意に「重要な基本的注意」および「重大な副作用」の項が設けられて、高マグネシウム血症に関する記載が追加された(厚生労働省「医薬品・医療機器等 安全性情報No.252」)。さらに、2015年の添付文書には「慎重投与」の対象に高齢者が追加された。その項目には「必要最小限の使用にとどめる」「症状が現れた場合には医療機関を受診する」等の事柄が追加された。その後も酸化マグネシウム製剤使用によって重篤な転帰をたどる症例が報告されたことから、あらためて適正使用を呼びかける運びとなった。

今回出された「適正使用に関するお願い」では、酸化マグネシウム製剤使用による高マグネシウム血症発症の高リスク例の特徴として、①長期服用、②腎障害、③高齢、④便秘症、を挙げ、定期的なマグネシウムのモニタリングを推奨している。また、漫然とした処方を避けて使用は必要最小限にとどめる、高マグネシウム血症の症状が現れた場合は服用をやめて医療機関を受診するよう患者指導を行うことを呼びかけている。

また、「酸化マグネシウム製剤を服用中の患者さん・ご家族の方へ」として、「次のような症状がみられましたら、『高マグネシウム血症』の可能性がありますので、このおくすりの服用をやめて、すぐに、この紙又はこのおくすりをもって、医療機関を受診してください」と呼びかけている。

高マグネシウム血症の初期症状
吐き気、嘔吐、立ちくらみ、めまい、脈が遅くなる、皮膚が赤くなる、力が入りにくくなる、体がだるい、傾眠(眠気でぼんやりする、うとうとする)

詳しくは、下記の独立行政法人医薬品医療機器総合機構Webサイト参照

https://www.pmda.go.jp/files/000235889.pdf

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