2020年1月公開
1.摂食嚥下(えんげ)スクリーニングテスト:反復唾液のみテスト(RSST)、改訂水のみテスト(MWST)、フードテスト(FT)、30mL水のみテスト
摂食嚥下による主なスクリーニングテスト
摂食嚥下開始のタイミングをPart1に、摂食嚥下ケアを行える患者状態をPart2に示しました。
しかし実際に食事の摂取や直接訓練を進める前には、誤嚥があるかないか、その状態を検討する必要があります。そのためには、以下を進めていく必要があります。
- 1.鑑別:スクリーニングテスト
- 2.確定診断:画像(嚥下造影、嚥下内視鏡検査)
- 3.程度の把握:摂食嚥下障害臨床的重症度分類(dysphagia severity scale:DSS)、摂食状態評価(eating status scale :ESS)、医学的安定性評価、摂食・嚥下能力のグレード
このうちまず、スクリーニングテストについて解説します。代表的なスクリーニングテストの方法について4件を、下記に示します。実際は複数を組み合わせてスクリーニングすることも多いでしょう。
反復唾液のみテスト(RSST)
- 方法
-
- 口腔内を湿らせたあとに、空嚥下を30秒間繰り返す
- 人差し指で舌骨を、中指で甲状軟骨を触知して行う
- 判定
-
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