2024年11月更新(2020年1月公開)
1.摂食嚥下(えんげ)スクリーニングテスト:反復唾液のみテスト(RSST)、改訂水のみテスト(MWST)、フードテスト(FT)、30mL水のみテスト
摂食嚥下による主なスクリーニングテスト
摂食嚥下開始のタイミングをPart1に、摂食嚥下ケアを行える患者状態をPart2に示しました。
しかし実際に食事の摂取や直接訓練を進める前には、誤嚥があるかないか、その状態を検討する必要があります。そのためには、以下を進めていく必要があります。
- 1.鑑別:スクリーニングテスト
- 2.確定診断:画像(嚥下造影、嚥下内視鏡検査)
- 3.程度の把握:摂食嚥下障害臨床的重症度分類(dysphagia severity scale:DSS)、摂食状態評価(eating status scale :ESS)、医学的安定性評価、摂食・嚥下能力のグレード
このうちまず、スクリーニングテストについて解説します。代表的なスクリーニングテストの方法について下記に示します。実際は複数を組み合わせてスクリーニングすることも多いでしょう。
EAT-10(Eating Assessment Tool-10)(質問紙法)
- 方法
-
10項目の質問に対し、0点(問題なし)~4点(ひどく問題)の5段階で答えてもらう(表1)
質問項目を理解し、自分で記述(回答)できる、あるいは意思表示できることが求められる
表1 EAT-10
- 以下の問題について、あなたはどの程度経験されていますか?
- 質問1 飲み込みの問題が原因で、体重が減少した
- 質問2 飲み込みの問題が外食に行くための障害になっている
- 質問3 液体を飲み込む時に、余分な努力が必要だ
- 質問4 固形物を飲み込む時に、余分な努力が必要だ
- 質問5 錠剤を飲み込む時に、余分な努力が必要だ
- 質問6 飲み込むことが苦痛だ
- 質問7 食べる喜びが飲み込みによって影響を受けている
- 質問8 飲み込む時に食べ物がのどに引っかかる
- 質問9 食べる時に咳が出る
- 質問10 飲み込むことはストレスが多い
- 判定
-
- 意義
-
(文献2より引用、一部改変:参考文献1を参考に作成)
反復唾液のみテスト(RSST)
- 方法
-
- 口腔内を湿らせたあとに、空嚥下を30秒間繰り返す
- 人差し指で舌骨を、中指で甲状軟骨を触知して行う
- 判定
-
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