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2021/4/1

経腸栄養関連器具の新規格コネクタへの移行期間が延長

異なる製品分野間での医療関連器具の誤接続防止を目的とし、小口コネクタの新規格(ISO80369シリーズ)への切り替えが国際的に進められている。国内では神経麻酔分野のコネクタ切り替えが2020年2月末までに完了し、経腸栄養分野への新規格コネクタの導入が2019年12月から進められている。
経腸栄養分野の切り替えについては、当初、新規格製品の導入から2年間となる2021年11月末までを旧規格製品の出荷期限としていたが、この度、厚生労働省より、この期限を2022年11月末まで延長する旨、通知が出された(*1)。

期間延長の背景としては、新規格におけるコネクタ形状の変更が臨床業務に与える影響が挙げられる。

従来の経腸栄養関連器具のコネクタは、患者に留置する側のコネクタがメス型、投与側のコネクタがオス型だったのに対し、新規格ではこれが逆になる(患者側がオス型、投与側がメス型)。また、接続部はこれまでの差し込み型から、スクリュー型のロック機構へと変更になった。
上記の形状は、接続部が外れにくいという利点がある一方、頻回な着脱の際に看護・介護者の負担が増大する点が懸念され、2020年12月に、日本重症心身障害学会など三団体が「経腸栄養分野での既存広口タイプ誤接続防止コネクタの存続に関する要望書」を連名で厚生労働省に提出していた(*2)。本要望書の検討結果を受け、今回厚生労働省から出荷期間の延長措置がとられることとなった。

すでに2019年12月から新規格コネクタの導入は始まっており、移行期間中は現場に新旧コネクタが混在することになる。これらは相互の接続ができないため、規格が異なる場合は専用の変換コネクタを用いる必要がある。施設ごと、患者ごとに、どちらのコネクタを使用しているのかを把握し、適切に使用していくことが求められる。

なお、新規格コネクタの取扱いの際は、他にも下図に示したように看護・介護者が注意したい点がある。

(*3)を参考に作成

以上のポイントも参考に、安全な栄養マネジメントを行うことが求められている。

詳しくは、下記の各Webサイト参照

(*1)厚生労働省通知:経腸栄養分野の小口径コネクタ製品に係る旧規格製品の出荷期間の延長について

https://www.jspen.or.jp/wp-content/uploads/2021/02/2cd8ad061ae01811fefbed80587c8be0.pdf

(*2)日本重症心身障害学会、日本重症心身障害福祉協会、全国重症心身障害児(者)を守る会:経腸栄養分野での既存広口タイプ誤接続防止コネクタの存続に関する要望書

https://www.normanet.ne.jp/~ww100092/connector-youbou.pdf

(*3)NPO法人PDN(Patient Doctors Network):経腸栄養製品のコネクタ変更について

http://www.peg.or.jp/connector/

【関連ページ】

●胃瘻(PEG)トラブルを防いで、的確な栄養管理を行う-在宅での胃瘻管理もふまえて

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https://www.almediaweb.jp/expert/feature/2002/