看護師が知っておきたい糖尿病 セルフケア支援を中心に 看護師が知っておきたい糖尿病 セルフケア支援を中心に

糖尿病を持つ人を“生活者”として支え、“患者に沿う”糖尿病看護

  • セルフケア支援の基本的な考え方と実践に役立つヒントを詳説。
  • 食事療法運動療法薬物療法の実践方法を具体的に解説。
  • 糖尿病を持つ人特有の「低血糖」「シックデイ」への対応を具体化。
  • 糖尿病性腎症糖尿病性足病変フットケアの実際を解説。
編集・執筆
金井 千晴
東京歯科大学市川総合病院看護部
慢性疾患看護専門看護師

2023年5月現在

略歴
聖路加看護大学卒業後、東京女子医科大学病院糖尿病センター勤務を経て、2004年より日本看護協会看護研修学校認定看護師教育専門課程糖尿病看護学科専任教員。
2007年に退職し、日本赤十字看護大学修士課程入学。成人看護学(慢性看護領域)専攻。同年、東京歯科大学市川総合病院内科外来にて糖尿病看護相談の非常勤。2009年、糖尿病担当看護師として同院看護部に配属、常勤となる。
日本糖尿病療養指導士、慢性疾患看護専門看護師。
一部会員限定
ページあり!

2023年5月公開

慢性病には、「経過の緩慢な慢性病」「増悪・寛解を繰り返す慢性病」「進行性の慢性病」「ターミナル期に至る慢性病」の4つのタイプがあり、糖尿病は「経過の緩慢な慢性病」です。患者はセルフケアによって病状の悪化を防ぐことができ、セルフケアのあり方次第で安定期を維持したり悪化させたりします。生活そのものが治療であり、日常生活の中でセルフケアを確立することが課題です。患者が自らの力を発揮してセルフケアを確立できるよう、その過程を看護師は支援します。

本稿では、患者支援に必要な糖尿病の基礎知識と、糖尿病患者のセルフケア支援について述べていきます。皆さまの日々の看護に活用していただければ幸いです。

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