2023年5月公開
運動療法の専門家は理学療法士ですが、運動療法は食事療法と組み合わせることでより大きな効果が期待できるため、看護師も運動療法の指導ができることを求められます。患者の病状、ADL、生活状況などをアセスメントし、運動療法も食事療法と同様に、より実践可能で継続可能なものになるよう支援しましょう。
運動療法は、運動により筋肉への糖の取り込みがよくなり食後高血糖を改善するといった急性効果と、インスリン感受性が改善しインスリンの効きがよい身体に体質改善されるといった持続効果があります。また、フレイル・サルコペニアの予防、骨粗鬆症の予防、高血圧や脂質異常症の改善、心肺機能向上、運動能力の向上といった効果もあります。さらに、爽快感や活動気分など日常生活のQOLを高める効果も期待でき、健康維持につながります。「運動は疲れるし面倒、運動する時間がない」といった声をよく聞きますが、これだけ多くの効果があることを知ってもらうことも支援になります(表1)。運動療法のメリットを強く感じるようになると行動化しやすくなりますので、運動療法の動機付け支援から始めましょう。
表1 運動療法の効果
家事などの日常生活動作も運動療法になる
急性効果 |
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持続効果 |
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