2023年5月公開
3.看護師が知っておきたい糖尿病薬物療法
薬物療法
- 1経口血糖降下薬
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患者の病態・合併症・薬剤の作用特性などを考慮して薬剤を選択します。経口血糖降下薬(以下、経口薬)の適用は主に2型糖尿病ですが、妊娠中や妊娠の可能性が高い場合は使用しません。経口薬はインスリン抵抗性改善系、インスリン分泌促進系、糖吸収・排泄調整系の3種類に分けられます。低血糖を起こさないよう少量から開始し、血糖値やHbA1c値をみながら量を調整します。経口薬は種類が多く、複数組み合わせて処方されている場合が多いのですが、患者は「糖尿病の薬」とひとくくりにして同じ薬だと思い込み、怠薬しがちです。薬剤の作用機序、用法、副作用は、医療者だけでなく患者も十分に認識する必要があります。
長期に経口薬を使用していると、薬を増量しても効果がみられなくなることがあります。これを「二次無効」と言います。二次無効と思われても、食事療法・運動療法・服薬の不徹底などによる偽性の二次無効があり、この場合は、再度食事療法や運動療法を徹底します。経口薬で十分なコントロールが得られないときはインスリン治療に切り替えますが、患者にはインスリン使用の理由を説明し、再度経口薬に戻る可能性があることも伝えます。主な経口薬の特徴や注意点を表3に示します。
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