2023年7月公開
4.腹膜透析管理が困難になる可能性
1.身体および認知機能の低下
透析療法は腎機能の完全な代用にはならないため、長期に行うことによってさまざまな合併症が生じます。血液透析、腹膜透析患者に共通し、身体および認知機能の低下によって腹膜透析の継続に影響を及ぼす合併症を表2に示します。
表2 腹膜透析の継続に影響を及ぼすと考えられる合併症
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CKD-MBD |
活性型ビタミンD3の低下、血清カルシウム濃度の低下、血清リン濃度の上昇、二次性副甲状腺機能亢進症などから骨病変や異所性石灰化を生じる |
心血管系疾患 |
腎不全による高血圧やCKD-MBDなどが動脈硬化を促進し、心血管系疾患を招く |
透析アミロイドーシス |
β2-ミクログロブリンを主成分とするアミロイド線維が骨や骨膜などに沈着することで生じ手根管症候群などを発症する |
医療情報科学研究所編:病気がみえる vol.8 腎・泌尿器 第3版.メディックメディア,東京,2020:233.を参考に作成
CKD-MBD(chronic kidney disease-mineral and bone disorder)は、「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常」のことで、骨折のリスクが増大します。特に上肢の骨折では腹膜透析の手技が行えなくなるため、
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