2023年7月公開
目次
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これからの普及が期待される「腹膜透析(PD)」とますます重要になる看護師の役割
PDカテーテル感染症とは、「腹膜透析カテーテルの組織通過部分の外周囲における病原体感染」と定義され1 、カテーテル出口部感染と皮下トンネル感染に分類されます。PDカテーテル感染症は、進展するとカテーテルの抜去や致命的な難治性腹膜炎の原因となるため、予防と早期発見・治療が重要です。
1. 症状・徴候
カテーテル出口部・皮下トンネル部位の腫脹、痂皮、発赤、疼痛、滲出液、肉芽形成が認められます(図1 )。患者自身のカテーテル出口部ケア時の観察が早期発見のために重要です。また、外来受診時に定期的に観察し、スコアリングシステムを用いた記録と評価を行います(表1 )。
表1 出口部の評価スコア
横にスクロールしてご覧いただけます。
0点
1点
2点
腫脹
なし
出口部のみ;<0.5cm
>0.5cm および/またはトンネル部も
痂皮
なし
<0.5cm
>0.5cm
発赤
なし
<0.5cm
>0.5cm
疼痛
なし
軽度
重度
滲出液
なし
漿液性
膿性
出口部の評価スコアでは 4 以上を感染とみなす。ただし、膿性滲出液が認められる場合は、これのみでも感染とする。4 未満の場合は感染の疑いとする。 Szeto CC, Li PKT, Johnson DW, et al:ISPD Catheter-Related Infection Recommendations:2017 Update. Perit Dial Int 2017;37(2):141-154.より引用
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Part8 腹膜透析で気をつけたい合併症②PDカテーテル感染症(カテーテル出口部感染・皮下トンネル感染)