2023年7月公開
APDは就寝中に治療が行われるため、寝室を清潔な状態にします。エアコンや扇風機などの風が直接あたらないようにしておくことも必要です。前述の基本的システムのほかに必要物品(図3)を準備し、石けんで手洗いを行い、マスクを着用します。
図3APDの必要物品
補液用スタンド
排液タンク
排液確認用下敷き
記録用ノート
APD用回路を自動腹膜灌流装置にセットし、回路に腹膜透析液と腹膜透析カテーテルの接続チューブを接続します。接続操作は自動腹膜灌流装置の操作パネルに示される指示や音声ガイドにより行います。透析液の交換は、あらかじめ患者ごとに設定された透析処方にしたがって、就寝中に自動腹膜灌流装置により自動的に行われます。
自動腹膜灌流装置の操作パネルに示される指示や音声ガイドにより、腹膜透析カテーテルの接続チューブからAPD用回路と透析液バッグを切り離します。
排液確認シートを用いて排液の性状を確認したのち、排液タンクに排液を移し排液量を測定します。それらの結果は、フィブリン浮遊物の有無や体重、血圧、体温、尿量、排便回数などとともに記録ノートに記載します。
APDには、①夜間腹膜透析(nocturnal PD:NPD)、②連続周期的腹膜透析(continuous cyclic PD:CCPD)、③タイダル腹膜透析(tidal PD:TPD)の3種類があります(表2)。腎機能が保たれている時期にNPDまたはTPDで導入を行い、腎機能が低下するにつれてCCPDⅠ、CCPDⅡの順に処方変更が行われることが多いです。
表2 APDの種類
種類 | 特徴 |
NPD |
|
TPD |
|
CCPD |
|
参考文献
Part6APD(自動腹膜透析)の実際の進め方
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