Part1看護におけるタッチング

東都大学 幕張ヒューマンケア学部看護学科成人看護学
教授
岡本佐智子

2021年12月公開

2.患者さんに受け入れてもらえるタッチングを

生活援助に伴うタッチとは異なり、患者さんの安心や安楽を目的としたタッチングは、看護師が患者さんに対し、「支えになりたい」、「安心してもらいたい」といった気持ちから行われます。また、患者さんもその気持ちを受け入れる状態にあるときに、言葉にならない感情を通い合わせることができます。

一方、患者さんが望まないタイミングでタッチングを行えば、不快感や強い拒否反応を引き起こす可能性があります。このような状況を避けるために、患者さんの心身の状態をよく観察し、まずは、患者さんが何を必要としているのか的確にくみ取る力が求められます。そのうえで、患者さんが励ましや支えを必要としていると判断でき、なおかつ、それに応えられる方法としてタッチングが適切な方法として選択できるときに、タッチングを行うようにしましょう。

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