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Part7心地よいケアをめざして

東都大学 幕張ヒューマンケア学部看護学科成人看護学
教授
岡本佐智子

2021年12月公開

2.患者さんに触れる手をケアする

タッチングやマッサージは、看護師の手を使うケアです。荒れてカサカサした手で身体に触れると、患者さんが不快な思いをされるかもしれません。

医療従事者は仕事の特性上手洗いの回数が多く、1日に何度も行うことで手荒れが生じやすい状態です1。皮脂が減少し、かゆみなどが引き起こされると、より深刻な手荒れにつながります。

また手荒れは感染防止対策の観点からも看過できません。表皮の角質層が損傷することで、外界から細菌やウイルスが侵入しやすくなります。そして皮膚の細菌叢を変化させ、ブドウ球菌やグラム陰性桿菌の定着が起こりやすくなるリスクがあります2, 3

手荒れが気になる場合は、保湿剤を使用し、しっかりと皮膚の水分調節を行い、乾燥の予防に努めましょう。

(1)ハンドケアとしてのセルフハンドマッサージ

最後に、自分自身へのケアとしてセルフハンドマッサージをご紹介します。マッサージの手順を図1に示します。このマッサージは、患者さん向けにご紹介したハンドマッサージの応用編です。必要物品は潤滑剤のみです。自分に合ったテクスチャーで、皮脂を補えて乾燥を防げるクリームを使ってください。自分の身体をいたわるきっかけとしてもマッサージを役立てていただけるとうれしいです。

図1セルフハンドマッサージの手順

引用文献

  1. 1.中川美貴子, 長岡栄子, 白石正, 他: 看護師を対象としたハンドケアの実態調査.医と薬学 2006; 56(2): 187-191.
  2. 2.Larson E: Guideline for use of topical antimicrobial agents. Am J Infect Control 1988; 16(6): 253-266.
  3. 3.Ojajärvi J, Mäkelä P, Rantasalo I: Failure of hand disinfection with frequent hand washing: a need for prolonged field studies. J Hyg (Lond) 1977; 79(1): 107-119.
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