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Part2触れることで生じる反応

東都大学 幕張ヒューマンケア学部看護学科成人看護学
教授
岡本佐智子

2021年12月公開

3.気持ちを伝えるポイント

次にタッチングやマッサージを行いながら実践していただきたい、患者さんに気持ちを伝えるポイントをご紹介します。患者さんに、より一層、安心や安楽を感じてもらえる方法です。

(1)大切なものを扱うように

壊れやすいものを扱うときに、いきなり上からギュッと掴む人はいないと思います。下から支えたり、両手で包み込むようにして扱いますね。ていねいな触れ方を意識し、尊重する気持ちを相手に伝えます。例えば、手を置くときは指先から手のひらに斜めの入射角ですっと置き、手を離すときは手のひらから指先を斜めに抜くようにゆっくりと離していきます。

(2)目を合わせる

目線はそらさないように、なるべく合わせるようにしましょう。そうすることで、「あなたに関心をもっています」という気持ちを伝えることができます。しかし、目を凝視しすぎると相手に緊張や圧迫感を与えてしまいます。柔らかいまなざしで、なるべく目線の高さを合わせることを心がけてください。また対面して座るときは、真正面ではなく、位置を斜めにずらすと緊張感をやわらげることができます。

(3)聴くことを心がける

自分が一方的に話すのではなく、相手の話を聴くようにしましょう。傾聴を心がけてください。

(4)話すときは穏やかなトーンで

話し方で相手に伝わる印象は大きく異なります。安らぎを感じてもらうために、穏やかに、ゆっくりと話すようにしましょう。

(5)その場にいることだけでもよい

患者さんに寄り添い、その場にいることも看護です。タッチングは非言語的コミュニーションの1つです。「安心してもらいたい」「楽にしてあげたい」という気持ちが、タッチングをとおして患者さんに伝わります。つらいときに一緒にいてくれたということが患者さんの安心感や支えにもなるでしょう。

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