Part1“酸素療法”ってどんなもの?

地方独立行政法人 大阪府立病院機構
大阪はびきの医療センター看護部
(慢性疾患看護専門看護師)
平田 聡子

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2022年3月公開

3.酸素療法が必要な患者はどんな状態?

酸素療法を始める標準的な適応は、動脈血酸素分圧(PaO2)が60Torr未満、または動脈血酸素飽和度(SaO2)が90%未満の低酸素血症とされています。その他に、低酸素症の症状や判断力の低下や意識消失、不整脈、血圧低下等身体所見は見られる場合は、低酸素血症が確認できなくても酸素療法を開始します(表1)1

表1酸素療法の開始基準1
1室内空気にてPaO2<60Torr、あるいは、SaO2<90%
2低酸素症が疑われる状態
3重症外傷
4急性心筋梗塞
5短期的治療あるいは外科的処置(例:麻酔後回復期、手術後など)

引用文献

  1. 1.宮本毅治:第1章 酸素療法の鉄則 鉄則3 確実におさえる酸素療法の適応と非適応.月刊ナーシング2015,35(12):28-31.
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