基本から実践まで! 事例でよくわかる! 在宅酸素療法(HOT)の実際
地方独立行政法人 大阪府立病院機構
大阪はびきの医療センター看護部
(慢性疾患看護専門看護師)
平田 聡子
2022年3月公開
呼吸困難とは主観的な症状です。低酸素血症で示されるような客観的な病態とは違い、呼吸困難はいろいろな影響を受けるとされており、昨今は“Total Dyspnea”として多面的に呼吸困難を捉える考え方が提唱されるようになっています。呼吸困難の主観的な程度や強さを測るためのスケールの代表的なものとして、修正Borgスケールや修正MRC息切れスケールなどがあります。
日本呼吸器学会の『非がん性呼吸器疾患緩和ケア指針2021』では、呼吸困難が悪化する原因として「呼吸」「思考・感情」「機能」の3つの悪循環を上げており1、この3つの側面で呼吸困難の軽減についても考えます。呼吸数の増加や呼吸補助筋の利用などの非効率的な換気や換気仕事量の増加を起こす「呼吸」に対しては、呼吸リハビリテーション等が有効といわれています。また呼吸困難による不安や過去の体験、恐怖といった「思考・感情」に対しては、音楽療法やアロマ療法等のリラクゼーション、身体活動性の低下や過度な家族による介助等で起きる筋力低下による「機能」に対しては、運動療法を中心としたリハビリテーションを実施します1。
引用文献
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