2024年7月公開
4.食事・塩分管理
(1)塩分摂取量の制限
心不全の食事管理として、従来から代表的なものに「塩分摂取量の制限」があります。これは心不全患者にとってはとても重要な項目であり、実施が難しい項目でもあります。特に外食や調理された食材で食事をする場合、自分自身で調整できないことから、さまざまな工夫が必要になってきます。
他方、肥満による健康障害のリスクを下げる目的で、エネルギー制限も同時に行われています。確かに、肥満は心不全発症のリスク因子であることが示されており、心不全ステージ分類A~Bの患者へは必要な制限となります。しかし、近年、心不全の病態悪化が栄養障害を増悪させること、また栄養障害の進行が心不全の病態に影響することが報告されています。そのため、食事の中で摂取エネルギーに気をつけるといった内容から、適正なBMIを維持するような食事の管理が実施できるような支援へと方向性が変化してきています。
(2)塩分摂取量をコントロールできるよう支援
全細胞外液量は体内ナトリウム量によって規定されており、塩分を過剰に摂取することで体内に水分をためこんでしまう可能性が高くなります。それが心不全増悪の引き金になるケースが少なくありません。そのため、慢性心不全患者は、減塩によるナトリウム制限が勧められており、目安としては、ガイドラインで推奨されている塩分摂取量「1日6g未満」とされています。
さらに重症心不全では、
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