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ストーマ用品の知識
ストーマ装具

2015年5月公開

ストーマ装具とはストーマに装着する器具のことで、面板、ストーマ袋、付属品に分けられます。

ストーマ袋と面板が一体になっているものを単品系(ワンピース)装具、面板とストーマ袋が別々になっているものを二品系(ツーピース)装具と呼びます。

ワンピース装具は面板をおなかに貼るだけなので取扱いが簡単で、面板が柔軟なため皮膚になじみやすく、短い期間で交換できるものがあり、安価です。

ツーピース装具は面板を貼ったままストーマ袋のみを交換できるため、ストーマ袋を外して直接ストーマを観察することができたり、生活スタイルによってストーマ袋の種類を使い分けたり、入浴時には専用の入浴キャップに取り換えることも可能ですが、ワンピース装具より長期間使用できるため、比較的高価となります。

面板(めんいた)

・ストーマ孔による分類

面板にはストーマの大きさに合わせて自分で面板に穴を開ける「フリーカット」、あらかじめストーマの大きさに合った穴が開いていて自分で切る手間が省ける「プレカット」があります。

・形状による分類

形状には平型と凸型があります。

平型はストーマに高さがあってストーマ周囲が平面な場合に使用するもので、凸型に比べて違和感が少なく安価です。

凸型はストーマ周囲に平面が得られないとき、ストーマに高さがないときに使用します。凸型形状がおなかの状態に合っていない場合や長期間の使用などによる過度の圧迫により、皮膚炎(赤み、潰瘍)が発生する危険性もありますので、安全性を確認したうえで使用しましょう。

・素材による分類

粘着面の全面に粘着剤のみが使用されているもの、皮膚保護剤のみが使用されているもの、ストーマ周囲は皮膚保護剤でその外縁に粘着テープが使用されているものがあります。

粘着剤のみのものは安価ですが、ストーマ装具をおなかに固定するだけで、ストーマから排泄される便や粘液、汗を吸収するはたらきなどをもたないため、皮膚炎(赤み、湿疹など)が発生しやすく、新陳代謝が盛んな小児への使用はお勧めできません。

皮膚保護剤は便や粘液や汗を吸収してそれらが皮膚に触れないようにし、皮膚をよりすこやかな状態に保つはたらきがある吸水性粘着剤で、皮膚炎が発生しにくいため、小児で主に使用されています。

皮膚保護剤の周囲に粘着テープがついているものは辺縁部の密着性がよく、入浴時もべたつきにくいですが、テープ部分に皮膚炎が発生する場合があります。

・皮膚保護剤の作用

皮膚保護剤は皮膚保護作用のある親水性ポリマーと粘着性や耐久性を保つ疎水性ポリマーからなっており、それぞれのポリマーの特徴から次のはたらきがあります。

粘着性 おなかに貼りつけることができる。
吸水性 排泄物を吸収して排泄物が皮膚に触れないようにする。
静菌作用 弱酸性の皮膚保護剤による細菌繁殖の阻止。
緩衝作用 排泄物中の酸性やアルカリ性の消化液などを皮膚と同じ弱酸性に近づける。
保湿作用 保湿により皮膚の生理的状態を保つ。

皮膚保護剤にはいくつか種類があり、種類によって作用は異なります。また、使用するお子さんの便の性状や量、汗の量、体温などによっても異なります。

ストーマ袋

・形状による分類

袋の下端部分から便を排出できる下部開放型のものと、便の排出口がないため便がたまったら袋を交換する閉鎖型のものがあります。

下部開放型は閉鎖具を使えば簡単に袋の開閉が可能なため、便がひんぱんに排泄され1日複数回袋を空にする必要がある場合に向いており、小児では主に下部開放型を使用します。

閉鎖型は便が固形でそれほどひんぱんに排泄されないため、1日1回程度しか袋を空にする必要がない場合(コロストミー)に使用しますので、小児ではあまり使用しません。

・素材による分類

ストーマ袋に使用されているフィルムには袋内の便の臭い漏れを防止できる防臭性のものと非防臭性のものがあります。また、便の性状やストーマ粘膜の状況などを確認できる透明のもの、ストーマ装具の装着や便が目立ちにくい白色,肌色のものがあります。