2021年2月公開
口腔ケアには、口腔の「清掃を中心とするケア」と「機能訓練を中心とするケア」があります。目的はそれぞれ「口腔内を清潔に保つこと」と「口腔機能を維持・向上すること」です。
口腔内に細菌が増えると誤嚥性肺炎の引き金にもなるため、高齢者にとって「清掃を中心とするケア」は重要になります。さらに、経管栄養の入所者では、口から食べないことで唾液の分泌が減り、口腔内に細菌が増えるため、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。口から食べていないから口腔ケアは不要ではなく、口から食べている・食べていないにかかわらず、口腔ケアを実施します。
義歯がある場合は、義歯の中でも細菌が繁殖するため、毎食後洗浄することが理想的です。通常の歯ブラシでは、義歯に細かい傷をつけ細菌を入り込みやすくしてしまうため、義歯専用の歯ブラシと洗浄剤を使います。就寝前は基本的には取り外して、乾燥しないように洗浄剤につけて清潔に保管します。
ケア時は飛沫が飛び散る危険があるため、手袋、マスク、エプロン、ゴーグル(またはフェイスシールド)を着用します。
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