Part2BPSDのアセスメントの基本

群馬大学大学院保健学研究科 教授
内田 陽子

一部会員限定
ページあり!

2022年11月公開

4.看護過程は問題解決思考・プラス思考の両方で

私たち看護師は長い間、患者さんの問題を見つけ、「問題解決思考で対応する看護過程」を学んできました。それに加えて、認知症の看護では、「プラス思考」で、本人のできること、したいことを見つけ、それを実現して本人の幸せ(HAPPY)をめざすことが求められます(図3)。認知症になったらできなくなると決めつけずに、認知症の方でもできることがある、豊かな感情がある、意思決定する力があると肯定的に捉えます。その「認知症ポジティブ」1の考え方の看護過程をぜひ実践してみてください。

図3問題解決思考とプラス思考の両方での包括的アセスメント
図3 問題解決思考とプラス思考の両方での包括的アセスメント

〈文献〉

  1. 1.山口晴保、認知症ポジティブ!―脳科学でひもとく笑顔の暮らしとケアのコツ―.協同医書出版社,東京,2019.

コラム包括的BPSDケアシステム®

認知症ケアにお役立ていただける、私が開発したシステムをご紹介します。それは、BPSDをもつ方のアセスメント・ケア・評価を一体化したシステムであり、「包括的BPSDケアシステム®」といいます。電子版が開発されていますので、遠隔からのアプローチ、他職種との連携が可能です。
興味のある方は、私のホームページ「群馬大学大学院老年看護学研究室ホームページ(http://bpsd.jp/)」から確認してみてください。

包括的BPSDケアシステム®
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