

看護師が行うアセスメントやケアの方法を、様々な角度から解説しています。
保健学博士、保健師・助産師・看護師
コンチネンスアドバイザー
榊原千秋

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2021年8月公開
正常な排便とはどういうものなのか知っておくことは、適切なアセスメントをするうえで重要です。「3日間便が出なかったら便秘だから、下剤を飲んでもらう?」「便の量の少量と中等量って、そもそもどれくらいの量なの?」など、主観的な基準で評価していませんか? 施設や事業所内で、基本をしっかり共有しましょう。
排便周期とは、「便が出てから次の便が出るまでの日数」のことです。排便周期には個人差があり、1日に5~6回気持ちよく排便する人もいれば、1週間に1回気持ちよく排便する人までさまざまですので、一人ひとりの排便周期を把握する必要があります。
よく現場で聞かれる「3日出ていないから便を出す必要がある」「マイナス3日で下剤は当たり前」という考え方は、ある人には正しいかもしれませんが、誰にでも当てはまるものではありません。
老人保健施設の調査では、排便周期に合っていない下剤の服用で軟便となって、苦痛を感じている人の割合は25%(4人に1人)という実態が明らかになっています。
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「気持ちよく出す」ことを叶える排便ケア