Part8うんこを巡る人生の物語

訪問看護ステーションややのいえ　大久保咲貴、池上　暁

ある年の夏のことです。あるとき、「今、大丈夫？　母が、足を骨折して救急車で運ばれたって連絡があったんです。今から病院に行ってくるね。何かあったら相談にのってね。」と、NPO法人・いのちにやさしいまちづくり ぽぽぽねっとの理事で、ややのいえの大家さんであるBさんからあわてた声で電話が入りました。

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訪問看護ステーションややのいえ　寺西優子

2018年11月、コミュニティスペースとんとんひろばが、便育の拠点として17日にオープンすることが新聞で紹介されました。オープンして3日目、Dさんは60歳代で、自分で車を運転して奥様と2人でとんとんひろばに来られました。

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訪問看護ステーションややのいえ管理者　太田晃子

Eさんは90歳代の女性で、ケアハウスで一人暮らしをしています。長男夫婦は市内在住です。60歳代で子宮脱のため子宮摘出術を受けました。その後、80歳代で直腸脱の手術を受けており、肛門は人差し指1本分しか広がらなくなりました。

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私が「排便ケアをどうにかしたい」と思い始めてから30年が経ちました。しかし、在宅ケアの現場でいくらもがいても状況は変わりません。金沢大学大学院医学系研究科に入学し「排便ケア」をテーマに研究をはじめたのが2007年です。

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