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2023年6月公開
訪問看護師が出会う精神症状
「幻覚妄想」に対する看護
東 美奈子
訪問看護 花の森 管理者
東 美奈子
訪問看護 花の森 管理者
訪問看護の場面では、在宅生活におけるいろいろなストレスも相まってさまざまな精神症状が現れることがあります。種々の症状を悪化させるものの根底には、利用者の寂しさや不安・孤独感があることが多いようです。
“受容”とは受け入れること、“共感”とは他人の考えや行動をその通りだと感じること、他人の体験する感情を自分のもののように感じることです。
「幻覚妄想」に対しては否定も肯定もしないといわれます。まず、利用者の話を「うなずきながら聴くこと」が大切です。“うなずきっぱなし”は、逆に聞いていないようにも見えるため、句読点の部分を目安にうなずきながら聴くとよいでしょう。ときどき話を要約して利用者の言っていることを整理することも効果的な聴き方です。要約したことが利用者の言いたかったことに合致していると関係性は深まります。その結果、ちゃんと聞いてくれたと思ってもらえるのです。
また、幻覚や妄想の内容自体には、共感的態度をとることはできないため、そんなことが聞こえてきたら自分も苦しいなとかつらいなというように、その事態が起こっているときの感情に共感していきましょう。「そんなふうに聞こえてきたらつらいですよね、私も泣きたくなります」「〇〇さんはとってもつらい気持ちなのですね、〇〇さんの気持ちはわかります」というような具合です。利用者のつらい気持ちや腹の立つ気持ちはわかりましたということが伝わるように話をします。
幻覚妄想をずっと聞いているとだんだん話がエスカレートしてくる場面も出てきます。その場で見えたり聞こえたりするものに感覚を向けてもらえるように話しかけましょう。例えば、
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