2024年8月公開
Key point
摂食嚥下ケアの際には、食物形態の調整とともに、食事姿勢と食事介助方法(食べさせ方)が重要となります。本稿では、摂食嚥下にかかわる器官の解剖学的位置関係から、効果的な食事摂取姿勢と食べさせ方について説明します。
ヒトの成人では、「食物のルート」と「呼吸のルート」が中咽頭部分で交差・共有します。また、喉頭が腹部側、食道が背中側に位置しています。このことにより、座位姿勢での食事摂取時は、食物が口腔・咽頭を通過するときに重力の影響を受けて前側を通過しやすくなります1。
また、食道の入り口は喉頭より下に位置するため、飲食物は喉頭の入り口付近を通過することになり、解剖学的に誤嚥が起こりやすい構造となります。誤嚥がある、もしくは誤嚥のリスクが高い場合は、頸部の位置を調整したり、座位姿勢にこだわらず、ベッド上で食べていただくことも考慮し、角度を調整したりすることで、誤嚥を予防できることもあります。
【咽頭の3領域】1
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