スキントラブル解決Q&APart2
皮膚のアセスメントとスキンケアの基本テクニック

Q5保護の具体的な方法を教えて?

A.皮膚保護クリームや保護オイルによって皮膚のバリア機能を高めます。

渡辺光子

2018年6月公開

皮脂膜の再形成を促進し、バリア機能を回復させるための保護ケアを行う

皮膚を清潔にした後は、皮脂膜の再形成を促進し、バリア機能を回復させるための保護(防御)ケアを行いましょう。保護ケアには、水分喪失を防いで潤いを保持し、外的刺激から皮膚内部を守る効果があります。さらに、刺激物や異物、感染源などの接触を回避したり、物理的・化学的刺激を緩衝させることで、スキントラブルを低減させます。

具体的には、皮膚保護クリームや保護オイルなどを使用することで皮膚のバリア機能を高めます(表1)。

表1撥水性スキンケア用品の例

リモイス®バリア
(アルケア)

使用後にべたつかないため、殿部の撥水だけでなく、全身の保湿・保護用としても使いやすい

3MTM キャビロンTM ポリマーコーティング クリーム
(スリーエム ジャパン)

ノンワセリンで蒸れにくい。伸びが良く、少量でも撥水効果が持続する

セキューラ®PO
(スミス・アンド・ネフュー)

ワセリン、チョウジオイルなどの保湿効果配合

ソフティ 保護オイル
(花王プロフェッショナル・サービス)

グアイアズレン、スクワラン配合

いずれも補正後の清潔な皮膚に塗布、または噴霧する。撥水効果により排泄物をはじき、皮膚の浸軟を予防する効果がある

特に、失禁などで皮膚が汚染されやすい部位には、撥水性の皮膚保護クリームなどを選択することで、排泄物などの接触による化学的刺激を回避し、浸軟を予防する効果があります(図1)。

図1皮膚保護クリームの使用例

便汚染を回避するために、殿部に皮膚保護クリームを塗布した症例。撥水効果により排泄物をはじく効果があり、皮膚の浸軟を予防する

具体的な保護ケアの方法

リモイス®バリアは、保湿成分であるヒアルロン酸を含んだ撥水性の保護クリームです。保湿と保護の効果を兼ね備えており、失禁時の浸軟しやすい皮膚にも使用できます。広い部位に塗布する場合は、クリームを手掌全体にのばした後、皮膚を軽く押さえながらクリームを置くように塗布すると、皮膚に摩擦を起こさずに塗ることができます(図2)。両手が使えない場合は、片手にとって皮膚にやさしく伸ばします(図3)。塗布後は撥水効果が持続します(図4)。

創部の周囲など、医療用テープを貼付する必要のある部位であれば、速乾性の非アルコール性皮膚皮膜剤を使用することで、撥水効果だけでなくテープによる剥離刺激の低減にもつながります(図5)。

図2広い部位に塗布する場合

クリームを手に取って手掌全体に伸ばした後、皮膚を軽く押さえながらクリームを置くように塗布する

図3両手が使えない場合

クリームを片手に取って皮膚にやさしく伸ばす

図4塗布後は撥水効果が持続する

図5速乾性の皮膚被膜剤の例

リモイス®コート
(アルケア)

3MTM キャビロンTM 非アルコール性皮膜
(スリーエム ジャパン)

ブラバ 皮膚被膜剤
(コロプラスト)

セキューラ®ノンアルコール被膜スプレー
(スミス・アンド・ネフュー)

シレッセ 皮膚被膜剤 スプレー(シリコンベース)
(コンバテック ジャパン)

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