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ストーマ合併症を知っておこう
ストーマ静脈瘤

2015年5月公開

肝硬変などで門脈圧亢進注1を起こしている人に見られる晩期合併症の一つです(図1)。ストーマ静脈瘤はストーマ周囲皮膚、粘膜皮膚接合部、ストーマ粘膜に起こります。

ストーマ静脈瘤が破裂すると大量の出血があり、止血が困難な場合もあります。出血の予防には早期診断が重要ですので、定期的に医療機関を受診しましょう。

図1 ストーマ静脈瘤

注1【門脈圧亢進】門脈とは小腸からの栄養分を多く含む肝臓に流入する血管のことで、門脈の圧が異常に高くなる状態を門脈圧亢進という。

引用・参考文献

1. 穴澤貞夫:ストーマ静脈瘤・序説,消化器外科1996,19(11):1732-1735.

2. 尾崎晴美,他:ストーマ静脈瘤のストーマ管理,消化器外科1996,19(13):1992-1998.

3.ストーマリハビリテーション講習会実行委員会編:ストーマリハビリテーション実践と理論.金原出版,東京,2006:51-58.