2015年5月公開
ストーマを持っていても妊娠・出産は十分に可能です。ただし、妊娠・出産はさまざまな問題をはらんでいるため、パートナーや主治医と十分に話し合って計画を立てる必要があります。
出産にあたって自然分娩にするか帝王切開で行うかについては産婦人科医と相談する必要がありますが、ほとんどの場合、自然分娩で出産しています。
妊娠周期が進んで腹部が大きくなると、ストーマ浮腫・脱出・ストーマ径拡大などが起こります。そこで、「柔らかい面板の装具を選択する」「面板ストーマ孔を大きめに開ける」など、腹壁の状況に応じて適切な装具選定と管理を行うことが必要です。
腹部が大きくなると、装具が貼付しにくくなり、便の廃棄が困難になる場合もあります。定期的にストーマ外来に通い、サイズ調整や装具変更などきめ細かい検討を行います。
産後は子宮収縮に伴って腹壁やストーマが変化し装具の安定性が低下します。入院中に予備の装具を準備するとともに、普段より早めに装具交換をして漏れを防ぐなどの工夫をしましょう。
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