2015年5月公開
ストーマ造設術の後、数か月たてばほとんどの運動は可能です。運動の種類によってストーマ装具の安定性への影響が違ってきますので、ストーマ装具への対処法を知って楽しく身体を動かしてもらいたいものです。
本格的な運動をする場合は、日常生活で付けている装具と異なるものを使用する場合もあります。
運動の開始時期は、医師と相談してください。
術後3週頃から数か月間は、腹圧が強くかかる運動は避けたほうがよいでしょう。それ以降は制限される運動はありません。
水泳をする場合には、水着は装具が目立ちにくいタイプ(男性はトランクス型、女性はフレア付など)を選び、装具も薄手のものを選びましょう。
ゴルフでは、プレイ後の入浴の際に交換する装具も携帯します。
日常的に発汗量が多い運動をするときは、皮膚保護剤の耐久性が高いものを選択します。運動後に装具を交換してもよいでしょう。
激しい運動や長時間の運動をする場合は、テープ付き装具やストーマベルト(図1~3)が併用できる装具を試してみてはどうでしょう。
図1 ストーマベルト
メーカーが異なると適合しない場合がある
図2 クリップタイプのストーマベルト
どのメーカーでも適合する
図3 ベルトのフックやクリップの硬いプラスチック部品に接触する皮膚は、
下着やガーゼハンカチ等で覆うとよい
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