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知っておきたいストーマのセルフケア方法
ストーマ周囲皮膚の観察

2015年5月公開

ストーマ装具貼付部位にスキントラブルを生じると、痛みや痒みなどを生じるだけでなく、装具装着が困難となります。そこで、スキントラブルが生じないように予防ケアを行う必要があります。

ストーマを持つ人は、常にストーマ周囲の皮膚に異常がないかどうか観察しておくことが必要です。

周囲皮膚の観察の際は、ストーマを専門にみている看護師(皮膚・排泄ケア認定看護師といいます)や一般病棟の看護師が用いている「ABCD-Stoma®」というツールを知っておくとよいでしょう。これは、皮膚・排泄ケア認定看護師の団体である一般社団法人日本創傷・オストミー・失禁管理学会が提案しているもので、採点した結果をもとに適切なスキンケア方法が紹介されています。

ストーマを持っている人もその知識を持っていれば、看護師と同じ言葉で皮膚の状態を語ることができますので、一応知って行くと便利でしょう。くわしくは、日本創傷・オストミー・失禁管理学会のホームページをのぞいてみてください。
http://www.jwocm.org/

周囲皮膚の異常としては、発赤(紅斑)(図1)、浸軟とびらん(図2)、色素脱出(図3)、潰瘍(図4)、丘疹(図5)などが挙げられます。その状態を知っておきましょう。


図1 発赤(紅斑)


図2 浸軟とびらん


図3 色素脱出


図4 潰瘍


図5 丘疹