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ストーマ合併症への対応
狭窄

ストーマの開口部が狭くなった状態をいう(図1)。

図1 狭窄
図1 狭窄

図1 狭窄

1.原因

ストーマ粘膜皮膚接合部離開が生じた部分は創傷治癒の過程において瘢痕組織が形成される。瘢痕組織は収縮する性質を持っており、そのため徐々に狭窄が生じる。

2.対応

潤滑剤(オリーブ油、ベビーオイルなど)を用いて、指をストーマ口に挿入してブジーを行う。患者自身が実施可能であれば、患者自身が装具交換ごとに行う。患者自身による実施が難しい場合はケア支援者に実施してもらう。

挿入可能な太さの指を挿入し、1~2分そのままで経過した後、指を抜く。

指によるブジーが困難な場合は、先端の軟らかいカテーテルやヘガールブジーなどを用いて行う方法もある(図2)。この場合は定期的に外来受診の際に医師による実施となる。

図2 指の挿入も困難な狭窄が生じたストーマをネラトンカテーテルを用いて拡張
図2 指の挿入も困難な狭窄が生じたストーマをネラトンカテーテルを用いて拡張
図2 指の挿入も困難な狭窄が生じたストーマをネラトンカテーテルを用いて拡張

図2 指の挿入も困難な狭窄が生じたストーマをネラトンカテーテルを用いて拡張

医師と相談し、排泄物の性状の調整も必要となる。消化管ストーマの場合は便の性状が硬くなると排便困難となるため、薬剤を用いて便の性状を軟らかくしてもらう必要がある。

消化の悪い食物(特に根菜類)は、よく噛まずに摂取するとそのまま排泄されるため、狭窄したストーマに食塊が詰まってしまうことがある。そのため調理方法の工夫が必要となる。

ブジーによる対応はあくまでも対症療法となる。狭窄が進行する場合もあるため、定期的に局所の確認を医師と行うことが望ましい。

良好な排便が確保できない場合は、ストーマ再造設の検討も必要となる。