2015年5月公開
ストーマの開口部が狭くなった状態をいう(図1)。
図1 狭窄
1.原因
ストーマ粘膜皮膚接合部離開が生じた部分は創傷治癒の過程において瘢痕組織が形成される。瘢痕組織は収縮する性質を持っており、そのため徐々に狭窄が生じる。
2.対応
潤滑剤(オリーブ油、ベビーオイルなど)を用いて、指をストーマ口に挿入してブジーを行う。患者自身が実施可能であれば、患者自身が装具交換ごとに行う。患者自身による実施が難しい場合はケア支援者に実施してもらう。
挿入可能な太さの指を挿入し、1~2分そのままで経過した後、指を抜く。
指によるブジーが困難な場合は、先端の軟らかいカテーテルやヘガールブジーなどを用いて行う方法もある(図2)。この場合は定期的に外来受診の際に医師による実施となる。
×close