ストーマケア・ナーシング メニュー

社会的・経済的支援(社会福祉制度)
身体障害者手帳

ストーマ保有者は、1984年10月から身体障害者福祉法により、内部障害の身体障害者として認定されるようになった。

現在、すべての永久的なストーマ保有者は、手術直後から「ぼうこう又は直腸機能障害」の身体障害者手帳を申請し取得することができるため、手術前から申請の準備を進めるように説明する。

障害の程度は、身体機能によって1~2級が重度、3~4級が中度、5~7級は軽度と区分されている。ストーマ保有者は障害認定基準に基づき、1級、3級、4級のいずれかに認定される。

ストーマ(消化管または尿路)1つで4級、消化管ストーマと尿路ストーマを併せ持つ場合は3級になる。

ストーマ造設術から6か月経過後の状態によっては、1級、3級に変更申請ができることもある(表1)。

表 1 ぼうこう又は直腸機能障害 障害程度の等級

1級に該当する障害

check 腸管のストーマに尿路変向 (更) のストーマを併せもち、かつ、いずれかのストーマにおいて排便・排尿処理が著しく困難な状態にあるもの
check 腸管のストーマをもち、かつ、ストーマにおける排便処理が著しく困難な状態及び高度の排尿機能障害があるもの
check 尿路変向 (更)のストーマに治癒困難な腸瘻を併せもち、かつ、ストーマにおける排尿処理が著しく困難な状態又は腸瘻における腸内容の排泄処理が著しく困難な状態があるもの
check 尿路変向 (更)のストーマをもち、かつ、ストーマにおける排尿処理が著しく困難な状態及び高度の排便機能障害があるもの
check 治癒困難な腸瘻があり、かつ、腸瘻における腸内容の排泄処理が著しく困難な状態及び高度の排尿機能障害があるもの

3級に該当する障害

check 腸管のストーマに尿路変向 (更)のストーマを併せもつもの
check 腸管のストーマをもち、かつ、ストーマにおける排便処理が著しく困難な状態又は高度の排尿機能障害があるもの
check 尿路変向 (更)のストーマに治癒困難な腸瘻を併せもつもの
check 尿路変向 (更)のストーマをもち、かつ、ストーマにおける排尿処理が著しく困難な状態又は高度の排便機能障害があるもの
check 治癒困難な腸瘻があり、かつ、腸瘻における腸内容の排泄処理が著しく困難な状態又は高度の排尿機能障害があるもの
check 高度の排尿機能障害があり、かつ、高度の排便機能障害があるもの

4級に該当する障害

check 腸管又は尿路変向 (更)のストーマをもつもの
check 治癒困難な腸瘻があるもの
check 高度の排尿機能障害又は高度の排便機能障害があるもの

身体障害者手帳の申請手続きは以下の手順で行う(図1)

STEP1 申請書類を受け取る
住所地の市区町村役所の福祉課窓口で、身体障害者手帳交付申請書と身体障害者診断書・意見書(ぼうこう・直腸機能障害用)をもらう。
STEP2 診断書作成
障害認定ができる指定医に身体障害者診断書・意見書を記入してもらう。(主治医が指定医でない場合は、福祉課窓口で指定医を紹介してもらうことができる)
STEP3 申請書類を提出
住所地の市区町村役所の福祉課窓口に、記入済みの身体障害者手帳交付申請書と身体障害者診断書・意見書、写真(タテ4cm×ヨコ3cm)を提出する。
STEP4 身体障害者手帳の交付
認定審査の結果、手帳が交付される(市区町村によって手帳の交付期間は異なる)。

図1 身体障害者手帳の申請手順

*身体障害者手帳の申請手続きは本人以外でも可能である。

*申請から手帳の交付まで1~2か月かかることもあるが、市区町村によって異なる。

身体障害者手帳が交付されると、日常生活用具としてストーマ装具の給付、税金の控除・免除、交通運賃の割引、各種公共料金の減税、医療費の自己負担額の補助など、等級により各種サービスを受けることができる。

市区町村によって詳細が異なっていたり、独自のサービスを提供しているところもあるため確認が必要である。

参考文献

1.ストーマリハビリテーション講習会実行委員会 編:ストーマリハビリテーション-実践と理論.金原出版,東京,2006:186-190.