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日常生活指導のポイント
オストメイト対応トイレ

2015年5月公開

オストメイト対応トイレ(図1)には、ストーマ保有者が排泄物の処理、ストーマ装具の交換・装着、ストーマ周辺皮膚の清拭・洗浄、衣服・使用済み装具の洗濯・廃棄などができる設備が必要である。

図1 オストメイト対応トイレの主な設備

オストメイト対応トイレの主な設備

外見上は身体障害者であることが判別しにくいストーマ保有者が、身障者トイレや多機能トイレへ入りやすくするために、トイレの入口にオストメイトマーク(案内用図記号)を表示している(図2)。

図2 オストメイトマーク

オストメイトマーク

日本オストミー協会ホームページより引用

オストメイト対応トイレは、以下の場所に設備されている。
・公共の交通機関(鉄道、空港、道の駅、高速道路パーキングエリア内等)の施設構内
・社会福祉施設
・官公庁施設
・デパート、ショッピングセンターの商業施設
・美術館・図書館等

オストメイト対応トイレは、オストメイトJPのホームページから住所、施設名などを入力し検索することができる。
・オストメイトJP URL:http://www.ostomate.jp/

オストメイト対応トイレの中には、既存のトイレに簡易的な洗浄装置を設置しただけのものもある。その場合、排泄処理を中腰で行わなくてはならない。

温水の出ないオストメイト対応トイレは、直接腹部を洗浄する場合には不向きである。

ストーマ保有者が日常生活の中で利用する公共機関などに、どのようなオストメイト対応トイレがあるかを知っておくと、いざというときに安心である。