本特集における「エビデンス」の考え方
2023年2月更新(2016年6月公開)
本特集は、一般社団法人日本褥瘡学会が策定している『褥瘡予防・管理ガイドライン』「第4版」および「第5版」に基づいて、エビデンスを記載しています。2022年に出された最新の『褥瘡予防・管理ガイドライン(第5版)』では、これまでのガイドラインや海外のガイドラインを参考にして褥瘡に関する重要臨床課題を決定し、14個のCQ(Clinical Question)を設定しています。それ以外のエビデンスは、「第4版」が最新のものとなっています。
そこで、本特集では、最新の「第5版」に収載された14CQに関する項目については「第5版」のエビデンスに基づき、それ以外の項目は「第4版」のエビデンスに基づいて構成しています。本文中に、「第4版」「第5版」と明記していますので参照ください。なお、『褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)』『褥瘡予防・管理ガイドライン(第5版)』とで、「推奨度の分類」「推奨の強さの記載」が異なっていますので下記を参照ください。
『褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)』における「推奨度の分類」
A
十分な根拠※があり、行うよう強く勧められる
B
根拠があり、行うよう勧められる
C1
根拠は限られているが、行ってもよい
C2
根拠がないので、勧められない
D
無効ないし有害である根拠があるので、行わないよう勧められる
- ※根拠とは臨床試験や疫学研究による知見を指す
『褥瘡予防・管理ガイドライン(第5版)』における「推奨の強さの記載」
「推奨の強さ」と「エビデンス総体のエビデンスの確実性(強さ)」からなり、1または2の数字とA~Dのアルファベットの組み合わせで表示。