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Part7 褥瘡(じょくそう)をやさしくケアするスキンケアと失禁への対応

褥瘡(じょくそう)管理で欠かせない失禁への対応

2016年6月公開

 失禁への対応はスキンケアだけにとどまりません。湿潤予防のためのアルゴリズムに沿って、適切なアプローチを行うことが求められます(図10)。尿失禁は、切迫性、腹圧性、溢流性、機能性、反射性などのタイプに分けられます(表3)。失禁のタイプに応じて適切なケア方法を選択します。

図10 湿潤予防ケアのアルゴリズム

図10 湿潤予防ケアのアルゴリズム

真田弘美:褥瘡対策マニュアル.エキスパートナース2002;18:61.より引用

表3 尿失禁のタイプ

①切迫性尿失禁 強い尿意とともに尿が漏れ出てしまうもの
②腹圧性尿失禁 咳やくしゃみ、笑う、運動など腹圧上昇時に、膀胱が収縮しないのにもかかわらず尿が漏れ出てしまうもの
③溢流性尿失禁 膀胱に尿が充満し、尿が尿道から漏れ出るもの
④機能性尿失禁 手足が不自由なためトイレに行ったり、衣服を脱ぐのに時間がかかる、尿器がうまく使えない、痴呆があってトイレを認識できないといった理由で、膀胱の機能とは関係なく生じるもの
⑤反射性尿失禁 下肢の麻痺など明らかな脊髄の神経学的異常のある患者では、なんら兆候も、尿意もなく尿が漏れるもの

 失禁への対応の代表的なものは、適切なおむつ、パッドの使用です。失禁量をアセスメントし、適切な吸水性をもつ排泄ケア用品を選択します。男性の場合は陰茎固定型収尿器の使用も有効です(図11)。

 難しいのは、便失禁への対応です。水様便の付着が頻繁にある場合は、肛門括約筋の弛緩によって便が少量ずつ漏れるときがあり、肛門プラグの適用が考えられます(図12)。

 さらに、排便コントロールが困難で、水様あるいは泥状態便が持続する場合は、肛門にシリコンチューブを挿入する便失禁管理システムを用いることがあります(図13)。この製品は、直腸内や肛門部に病変や損傷がある場合には使えません。

図11 陰茎固定型収尿器(男性用)

コンビーン®セキュア-E(コロプラスト)

コンビーン®セキュア-E(コロプラスト)

インケア・インビューカテ(ホリスター)

インケア・インビューカテ(ホリスター)

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図12 肛門プラグ

ペリスティーン®アナルプラグ(コロプラスト)

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図13 便失禁管理システム

フレキシシール®SIGNAL(コンバテック ジャパン)

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