ガイドラインに基づく まるわかり褥瘡ケアガイドラインに基づく まるわかり褥瘡ケア

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Part8 知っておくと役立つ 
手術療法、物理療法、局所陰圧閉鎖療法

物理療法の種類とその効果

 物理療法とは、生体に物理的刺激手段を用いる療法です。その種類は、温熱療法、寒冷療法、水治療法、光線療法、極超短波療法、電気刺激療法、超音波療法、陰圧閉鎖療法、高圧酸素療法、牽引療法などがあります。

 物理療法は、疼痛緩和、創傷の治癒促進、筋・靭帯などの組織の弾性促進などの目的で行われます。

 褥瘡に対する物理療法の効果としては、①感染制御、②壊死組織の除去、③創の縮小が考えられます。

 ガイドラインで「推奨度C1」に挙げられている物理療法は、パルス洗浄・吸引療法、水治療法、超音波療法、近赤外線療法、電磁波刺激療法、加振装置で、「推奨度B」が電気刺激療法です。

1.パルス洗浄・吸引療法

 パルス洗浄・吸引療法は、創部をプラスティックカバーで覆い、流水を当てながら洗浄後の排水を吸引する方式で、壊死組織のある褥瘡に有効です(図3)。

図3 パルス洗浄・吸引療法

図3 パルス洗浄・吸引療法

2.水治療法

 水治療法は、感染を有する褥瘡に行ってもよい(推奨度C1)、とされている療法です。水温35.5〜36.6℃の湯または渦流浴を全身、または褥瘡部に対して行うものです。水の物理的特性(温熱・寒冷、浮力、水圧)による作用、溶解成分による特異的作用、洗浄作用、精神的な作用を活性化する治療法です。ハバード浴などがあります(図4)。

図4 ハバード浴療法

図4 ハバード浴療法

日本褥瘡学会編:褥瘡ガイドブック‐第2版.照林社,東京,2015:90.を元に作成

3.電気刺激療法

 電気刺激療法は、外から電流を与えて、創傷治癒効果を活性化させる療法で、D3以上の深い褥瘡か、治療に抵抗性を示す褥瘡に適応があります。創の縮小を図る場合に行います。通常、生食ガーゼの上に電極を留置して、体の別の部位にもう一つの電極を貼って通電します(図5)。それにより、血管収縮、白血球凝集作用、殺菌的作用が認められます。

図5 電気刺激療法

図5 電気刺激療法

日本褥瘡学会編:褥瘡ガイドブック.照林社,東京,2015:91.を元に作成

4.超音波療法

 超音波療法は、創面に超音波を当てて、線維芽細胞や血管内皮細胞や白血球を活性化させる療法です。

5.加振装置

 臥床時にマットレスの下に、横揺れ振動を伝播させる振動器を挿入して行います(図6)。ガイドライン(第3版)で初めて「推奨度C1」となりました。患者が心地よいと感じる程度の強さで1日3回15分の加振によって創の縮小効果が認められています。

図6 加振装置の例(リラウエーブ®

図6 加振装置の例(リラウエーブ®)

写真提供:グローバルマイクロニクス

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