2023年2月更新(2016年6月公開)
動画でわかるポジショニングと体位変換の基本と進め方
臨床に生かすポジショニングの基本となる考え方とテクニック
褥瘡の発生要因として考えられるのは、「圧力」「摩擦」「ずれ」であることは前の章でも述べました。摩擦は、皮膚とマットレスやクッションとの間で生じます。ずれは「皮下組織のゆがみ」のことで、頭側挙上の際などに顕著に見られるものです。具体的にベッド上で頭側挙上する際を見てみましょう(図1)。
重力は下方にかかりますが、その重力と釣り合う力が上方に向かいます。その力がベッドに垂直方向に働く「圧力」とベッドに平行方向に働く「摩擦力」となります。この水平方向に働く摩擦力を「せん断力」と呼びます。せん断力によって水平方向の組織にゆがみが生じるのが「ずれ」です。
皮膚の状態で考えてみると、