ガイドラインに基づく まるわかり褥瘡ケアガイドラインに基づく まるわかり褥瘡ケア

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Part3 褥瘡(じょくそう)のさまざまな分類を知る

DESIGN-R®の付け方

2016年6月公開

1.深さ(Depth)の採点方法

①深さの採点

  • 創縁と創底の段差の有無、創底に見える組織によって判定します。

②治癒過程の深さの採点

  • 治癒過程にある褥瘡は、創縁と創底の段差の程度によって判定します。

2.滲出液(Exudate)の採点方法

  • 滲出液の評価が最も難しいといわれます。
  • ドレッシング材、あるいはガーゼに付着している滲出液の量で判定します。
  • ただし、ガーゼを貼付した場合を想定して判定します。それは、ドレッシング材は種類によって吸水力が異なり、標準化した滲出液量の評価を行うためです。
  • 1日分の滲出液がガーゼに付着するおおよその面積によって、少量のe1では1/4以下、中等量のe3では3/4以上、e6はかなり多量です(図3)。
  • 1日1回の交換でもドレッシング材から滲出液があふれ出る場合は、E6と判定します。
  • 1日2回の交換でも極少量の滲出液が付着しているガーゼの場合は、e1と判定します。

図3 滲出液の評価のめやす(ガーゼ貼付の場合をイメージ)

図3 滲出液の評価の目安(ガーゼ貼付の場合をイメージ)

日本褥瘡学会編:在宅褥瘡予防・治療ガイドブック-第3版.照林社,東京,2015:28.より引用

3.大きさ(Size)の採点方法

  • 大きさの採点のめやすを図4に示します。
  • 毎回同一体位で判定します。
  • ポケット部は測定せず、肉眼的に外から見える皮膚損傷を測定します。
  • 皮膚が欠損していなくても、圧迫しても消退しない発赤を含めて創の大きさを計測します。
  • 創の形状に沿わない硬い樹脂製の定規では正確に創サイズを計測できないため、ディスポーザブルの紙製の定規などの使用が望まれます。

図4 大きさの採点法

図4 大きさの採点法

4.炎症/感染(Inflammation/Infection)の採点方法

  • 炎症とは、壊死組織、圧迫、摩擦などによる機械的刺激により局所に起こった組織反応で、創周囲の発赤、腫脹、熱感、疼痛を伴います。
  • 感染は、細菌が生体内に侵入し、宿主体内において増殖し、感染の徴候としては上記の症状に加え、排膿、悪臭、全身的発熱などを伴います。
  • 「I9:全身的影響あり(発熱など)」の判定は、褥瘡部の感染による発熱の有無で判定します。

5.肉芽組織(Granulation)の採点方法

  • 肉芽組織は、良性か不良かで2つに大別されます。
  • 良性な肉芽組織は、「牛肉色」といわれるような鮮紅色で、かつ適度に湿潤した状態をいいます。
  • 不良な肉芽組織とは、過度の湿潤環境で浮腫が起こったことによってブヨブヨと柔らかい肉芽組織、圧迫による損傷のため暗赤色を呈した肉芽組織、低栄養状態のために白っぽくなりピンク色を呈した肉芽組織が該当します。一般的に「豚肉色」などといわれます。

6.壊死組織(Necrotic tissue)の採点方法

  • 壊死組織は、壊死組織の有無と硬度で判定します。
  • 黒い壊死組織というと硬いというイメージがありますが、鑷子などで壊死組織を必ずつまみ、硬度を確認して判定します。

7.ポケット(Pocket)の採点方法

  • ポケットの採点のめやすを図5に示します。
  • 測定時には毎回同一体位で測定します。
  • ポケットの開口範囲を確認します。
  • ポケットの開口範囲を確認するとき、鑷子や綿棒を用いて測定する場合、それらの器具は硬いためポケット内部の組織が損傷する危険性があります。さらに、骨突出部にポケットがあるとポケットの末端まで器具が創底の形状に沿って挿入できないために、不正確な計測になる可能性があります。そのため、褥瘡ポケット計測器を用いることが望まれます(P-ライトを用いてポケットを計測する方法、Part5 図13参照)。

図5 ポケットの採点法

図5 ポケットの採点法

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