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Part4 褥瘡(じょくそう)を防ぐために一番大事な体圧管理

褥瘡(じょくそう)予防のためのポジショニング

2016年6月公開

 適切なポジショニングにおいては、「アライメント」の考え方が非常に重要です。褥瘡予防のポジショニングは、「動けないことにより起こるさまざまな悪影響に対して予防対策を立てること、自然な体軸の流れを整えるとともに、安全・安楽な観点から体位を評価し、現状維持から改善に役立つよう、体位づけの管理を行うこと」と定義されています2

 この「自然な体軸の流れ」が「アライメント」です。アライメントが損なわれると姿勢がくずれます。姿勢がくずれると患者にとって不快な負担が増え、安全性と安楽性が損なわれます。よいポジショニングとは、患者が安全で安楽に感じる「安定した」体位です図19)。

 ポジショニングの基本は、適切なマットレスを使うことです。

 臥位時のポジショニングの基本は「30度側臥位」「90度側臥位」です(推奨度B)。しかし、「30度側臥位」は、患者の殿筋で体を支える体位です。わが国の褥瘡患者の多くは殿筋が乏しく著しい骨突出があります。さらに、やせが著明な場合は腸骨部や仙骨部に強い圧迫がかかることもあります(図20)。そう考えると、必ずしも30度側臥位が最も推奨されるというわけではなく、体型や好みに応じて側臥位を選択することが重要です。

 褥瘡患者の安定性をどのように図るかという観点から見ると、患者の見るべきポイントと、それに応じた対処法が考えられます(図21)。これらの要素を元にして有効なポジショニングの方法を工夫しましょう。

図19 ポジショニングにおける安定性、安楽性、安全性の関係

図19 ポジショニングにおける安定性、安楽性、安全性の関係

田中マキ子:日常場面でのポジショニング.照林社,東京,2014:5.より引用

図20 やせが著明な場合の30度側臥位での圧迫個所

図20 やせが著明な場合の30度側臥位での圧迫個所

日本褥瘡学会編:褥瘡ガイドブック-第2版.照林社,東京,2015:166.より引用

図21 安定性から見た、観察ポイントと対処法

図21 安定性から見た、観察ポイントと対処法

田中マキ子:日常場面でのポジショニング.照林社,東京,2014:6.より引用

引用文献

  1. 日本褥瘡学会編:褥瘡ガイドブック-第2版.照林社,東京,2015:190.
  2. 田中マキ子:褥瘡予防のためのポジショニング.中山書店,東京,2006:2.

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