ガイドラインに基づく まるわかり褥瘡ケアガイドラインに基づく まるわかり褥瘡ケア

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Part4 褥瘡(じょくそう)を防ぐために一番大事な体圧管理

体位変換を2時間ごとにするって本当?

 褥瘡予防のための体位変換は「2時間ごと」というのは看護の常識のように思われてきました。ガイドラインでは、「基本的に2時間以内の間隔で、体位変換を行うよう勧められる」が「推奨度B」とされています。その解説として、「適切な体圧分散用具使用環境下では、3時間ごとの体位変換を検討してもよい」となっています。このように、「2時間ごと」を絶対的なものとしてとらえる必要はなさそうです。褥瘡患者の組織耐久性や活動性・可動性のレベルによっても、あるいは病院、在宅、施設などの状況によっても変わってきます。

 そもそも「体位変換は2時間ごと」というのは、1977年に東京都老人総合研究所・東京都養育院付属病院が出版した『褥瘡―病態とケア―』という書籍で示されたものです。そこには「局所の圧迫をさけるため、2時間毎の目安で体位変換をすることが大切である。」と記載されています。欧米での実験結果でも同様のめやすが示されています。有名なのは、Kosiakの研究でネズミのハムストリングに9.3kPaの圧力を一定時間かけ続けたところ2~3時間後に変化が現れ始めたとされています。

 ガイドライン策定の経緯において、2009年のNPUAP/EPUAP合同ガイドラインでも「体位変換の頻度は、患者の組織耐久性や活動性のレベル、全身状態、治癒の目的、皮膚の状態のアセスメントによって決定する」と記載されています。

 さらに、マットレスを使用している場合はどうでしょうか。ガイドラインでは、「粘弾性フォームマットレスを使用する場合には、体位変換間隔は4時間以内の間隔で行うよう勧められる。(推奨度B)」、「上敷二層式エアマットレスを使用する場合には、体位変換間隔は4時間以内の間隔で行ってもよい。(推奨度C1)」となっており、4時間以内でいいことになっています。

 2時間でも4時間でも、ケア提供者が共通した認識で行えるように、「体位変換スケジュール表」図2)などを活用するとよいでしょう。

図2 体位変換スケジュール表

図2 体位変換スケジュール表

日本褥瘡学会編:褥瘡ガイドブック-第2版.照林社,東京,2015:164より引用

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